アサガオ
ぼくの小学校では1年生にお家で育てるようにアサガオのタネが配られるんだ。それも2年生からのお手紙付きの。
何のためだと思う? それはね。来年の1年生にタネをあげるためなんだ。こうやって毎年1年生から翌年の1年生に、自分で育てて自分で採ったアサガオのタネを贈る伝統があるんだよ。タネは袋の中に5個入ってたよ。
パパはこの話を聞いてとっても嬉しそうだった。パパはアサガオが大好きで、昔良く育てたからなんだってさ。タネは播く前に1日コップの水に漬けておくと良いんだって。『タネが膨らんで芽が出やすくなるんだぞー。』 と自信満々のパパ。
『ホントだ。おっきくなった! でも1個は膨らんでない。』 ぼくが叫ぶと
『ひとつは芽が出ないかもしれないな。』 とパパ。
それからぼくが自分でタネを土に播いたんだ。
パパはすぐに芽を出すよって言ってたんだけど、なかなか芽は出てこなかったんだ。今年の5月はとても寒かったからね。1週間経ってやっと1本出たよ。それから1本また1本って、結局4本が芽を出したんだ。パパの言ったことは本当だった!
タネって人間に似てるよね。早起きさんもいれば、お寝坊さんもいる。きっと今年は寒かったから、タネも土のお布団からなかなか起きてこれなかったんだよね。まるで冬の朝のぼくみたい。
今日から6月。もう夏だよー。
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